中学の同級生が店長をやっている美容室にずっと通っています。
割と大きな店舗で、従業員は20名くらい。
その日も伸びた髪を切ってもらいに、夕方お店に向かいました。
長年通っているし、店長の同級生でもある私を、受付の女の子は覚えてくれていて、「ああ、どうもこんにちは!」なんて気さくにあいさつしてくれるのですが、その日もあいさつはしてくれたのですが、どことなく元気がなさそうでした。
まあ、疲れてんのかな?なんて思いながらも席に通され、古き友人でもある美容師と、懐かしい話や、くだらない話をしながら髪を切ってもらい、最後のセットを終える頃には外はすっかり暗くなっていました。
お会計をする際も、受付の女の子はやっぱり暗い表情でした。
そして彼女はこう言いました。
「実は私、今日で最後なんです。退社することになったんです。今まで、ありがとうございました。」
「そうなんですか!これからもがんばってくださいね!」といいつつ、いくら店長の友人とはいえ、一客にわざわざそんなあいさつをしてくれることをうれしく感じました。
美容室を出ると、商店街にすぐさま向かい、あるお店を探しました。
そこで品物を購入し、すぐさま美容室に戻りました。
そして受付の女の子に「おつかれさまでした!」と言いながら、先ほど買った花束を渡しました。
女の子は、最初、「え!?」と戸惑いながらも、次の瞬間、「今まで、働いてきてよかったぁ!」
と目に涙を浮かべていました。
それを聞いて、こちらも何か心が温かくなりました。

