大学時代、ケーキ屋にてアルバイトをしていました。
人気店でしたので常に忙しかったですが、12月、特にクリスマスは泊まり込みで作業するなど大変でした。
毎年この時期が来ると嫌だな〜と思いつつ、今年で最後かと思うと何だか寂しい気持ちもあった大学4年のクリスマスのことでした。
オーナーシェフと奥さまが「ちょっと早いけどクリスマスプレゼント」と言って渡してくれたのは、サンタクロース服のセットとそれに合うエプロンでした。
「最後だからこれ着て働いてよ」と。
何の冗談ですか?と笑ってしまったのですが「最初のクリスマスは忙しくてプレゼント用意する余裕などなかったけど…それと、昔着てみたいですと言ってたじゃない?」と話してくれました。
そんなことを言ったかどうかすら覚えていないのですが、自分のことを普段から気にかけてくださっていた気持ちが伝わり、とても嬉しく思いました。
どうせならやりきろうと、赤いタイツを買って着こなしましたが、みんなから似合わないと笑われました。
2日くらい経過すると、見慣れておもしろくも何ともない、とまた笑われました。
このプレゼントのおかげで、忙しくてピリピリしていた時期を笑って乗り越えられたのはいい思い出になりました。
その時の写真は、見るたびに似合わないなと思うのですが、大切な一枚です。

