私には大事な大事な時計があります。それは祖母からプレゼントされた時計です。
小学校を卒業して数日経ったある日、祖母が「買い物に行こう」と私を誘い、デパートに連れて行ってくれました。
着いたのは、デパート内の時計店。
祖母が私に「卒業の記念に時計を買ってあげる。○○ももう大人だからね。」と言い、早速二人で色々な時計を選ぶことになりました。
結果、二人で選んだのは、茶色の革の華奢な金色の時計。有名なブランド品ではないけれど、オーソドックスなデザインで時間も見やすかったので、勉強している時、受験、就職試験と、私の人生の節目では一緒でした。
あれから20年も時が経ちました。
祖母に買ってもらった時計は今でも現役です。数年おきに時計の革を変更したり、電池を変えたりして大事に使ってます。
今までいくつか時計を買ったけれど、時が経つと気に入られなくなったものは捨てたりしていたので、今私の手元にある時計は、祖母の時計一つです。
祖母も90歳になり、ある日私に言いました。
「あら、その時計いつ買ったの?素敵ね。」
私は言いました。
「おばあちゃん、貴方が小さい頃私にプレゼントしてくれたものだよ。
私もとっても気に入っていて、大事に使っている。 どうもありがとう。」
これからも時計と私は一緒です。
