おばあちゃんのたまてばこ

孫へのプレゼント

私の母は姉妹が多く、8人姉妹。そういうわけで母方のおばあちゃんは孫が必然的に多く、年末年始やお盆にみんなでおばあちゃんの家に集まるととってもにぎやかでした。
おばあちゃんは静かな方で、でもみんなが楽しそうに話してるのを見てうれしそうに微笑んだり、大好きなお漬物を忘れずに用意してくれたりそっと優しさが見えるひとでした。

旦那さんを病気で亡くして、子供も全員娘で嫁いでしまったので普段は近所に住んでる親戚がマメにおばあちゃんの様子を見に行くという感じでした。
さみしい日が多かったかなとも思います。
私は人見知りだったため孫の中でもまともに話した記憶がないのですが「お母さんには内緒だよって」こっそりおこづかいをくれたいたずら顔のおばあちゃんが一番鮮明な二人きりの記憶です。

そのおばあちゃんが5年前亡くなりました。

親戚一同集まってお葬式も済ませて新盆で母の姉妹で長女のおばさんが孫たちに一つの大きな丸い缶を差し出しました。
「これは、あんたたちにってことだと思う」といとこに渡しました。
その丸缶を開けてみると、中にはポチ袋に入ったお金や小さな駄菓子屋で売っているようなおもちゃ、おばあちゃんが好きで私もおしえてもらったお手玉などがはいってました。

用事があったり仕事で毎年の集まりに参加できなかった孫たちにあげる予定だったものを全部その缶に詰めていたようです。
もっと、おばあちゃんとの時間を作ればよかった、お話すればよかったと後悔しました。

おばあちゃんの想いがたくさんたくさん詰まった丸缶。

今もあきらめかけた時や悲しいときにあの丸缶を思い出します。そうすると、もう少し頑張れる、頑張らなくちゃって思えます。