プロポーズにリングではなくボールペンをくれた彼

彼女へのプレゼント

私たちは主人がホテル、私がフレンチレストランと二人ともサービス業を生業としています。

主人と付き合ってからも自分達の仕事に対する熱い気持ちを語り合うなど切磋琢磨し合う良き相棒でした。
付き合っている時に私がぽろりと「いつかモンブランのボールペンをもつのが夢。一人前のサービスマンになるまでは我慢するんだ。」という事を主人に言ったことがありました。

主人は「きっと叶うよ。これからも仕事頑張ろうぜ。」なんて言ってくれて私も仕事に対する姿勢が更に前向きになりました。

その後も仕事に追われつつも順調な交際を続けていました。
ある時、語学留学をする為に仕事を一旦辞め主人を日本に残し私は単身オーストラリアへ留学に行きました。

留学から半年間、長距離恋愛を頑張っていましたが、彼は冬休みを利用して私に会いに来てくれました。
私は彼の為に美味しいレストランを予約していて、そのレストランで半年ぶりの再会を喜んでいました。
食事も終盤に差し掛かり、デザートを待っている時に主人がとてもそわそわし始めました。

「具合が悪いの?」と聞いた時に私の質問に被せる様に「日本に帰ったら結婚しよう。」と小さな包みを差し出しました。

驚きつつも、その小さな包みを受け取り言われるまま包みを開けました。
そこには女性用のモンブランのボールペンが綺麗に包装されていました。
主人は「まだ持つ時期じゃないって言うと思ったけど、お前なら絶対良いサービスマンになれると思ったんだ。
だから先に渡しておく。」と照れくさそうに言いました。

ボールペンも嬉しかったのですが、私との何気ない会話を覚えてくれていたことが何よりも嬉しかったです。

もちろんプロポーズの返事は「イエス」と即答。
現在、結婚3年目になりました。ボールペンは彼とのお店をオープンした時まで使わずに大事にしまってあります。