大学を卒業して就職した会社は地元の小規模な会社で、人数もそんなに多くなく自分が入った部署は年齢も近い人が多く和気あいあいとした雰囲気の中で仕事をさせてもらっていました。
とはいえ、学生生活ではなく社会人となったわけですので、仕事自体は厳しいところもありました。
入社して初めての誕生日を迎えた日、終業後もまだ仕事をしつつフロアに人がいなくってしまったなぁと思っていると、デスクの電話がなり、休憩室まで来るように先輩から連絡がありました。
残業で打ち合わせなどはよくあることなので何とも思わず、いつものようにメモなど仕事道具を持って休憩室に向かうと暗い部屋でケーキにキャンドルの火を灯して、みんなが待ってくれていました。
そこで初めて、その日が自分の誕生日だったことを思い出したのです。
ケーキは自分の直属の先輩が手作りしてくれたチーズケーキで、私の顔をチョコペンで書いてくれたものでした。
仕事は大変なこともありましたが、そのようなお祝いをしてくれる仲間に囲まれた環境に改めて感謝したのを今でも懐かしく思い出します。

