私が高校三年生の時の誕生日のことです。
もともと友達同士で盛大に誕生日をお祝いする習慣のないグループに所属していました。
四人で仲が良かったですが、基本は二人二人の四人グループで、相手の二人とはそこまで仲が良いというわけではないけれど、私が一方的になんとなく好きで一緒にいました。
私の誕生日の日、もちろん、その二人でいつも一緒にいる子は私の誕生日を知っているため、おめでとうを言ってくれました。
しかし、相手の二人は、私の誕生日を知らなくても驚きはしませんでした。
しかしその日の10分休みの時、机でぼーっとしていたら、いきなりほっぺたに暖かいものが触れてきたのです。
顔をそちらに向けてみると、缶ココアを持ったあの二人でした。
「お誕生日おめでとう。」と言ってくれました。
本当に嬉しかったです。
プレゼントは値段や物そのものではなく、気持ちなのだと、改めて思わされた瞬間でした。
今までに飲んだどんなココアよりもおいしかったです。

