私には娘と息子がいますが、その娘が5歳の時のことです。
朝は普通にしていた娘ですが、お昼すぎからなんだかソワソワし始めました。
すると突然、3歳の息子と一緒に、まだ幼さの残る言葉遣いで「おかあさん、ありがとう。」と一輪のカーネーションを。
突然の出来事にキョトンとする私。
その様子を面白そうに眺める娘と、お姉ちゃんに言われるままに連れてこられたようなよく分からないといった表情の息子。
その何秒かの時間が今思うと、私にとってとても幸せな時間だったなと思います。
母の日というのを幼稚園で教えてもらってきたのでしょう。
カーネーションを差し出す誇らしげな娘の顔が何年も経った今も脳裏に焼きついています。
今は生意気なことも言うようになってしまった我が子達ですが、こんなこともしてくれたのよといつか話してみたいなと思っています。
そのあとにおばあちゃんから連絡があり、その一輪のカーネーションは、こっそり娘がおばあちゃんに相談して買ってきてもらったそうです。
小さい頭で色々考えて、私を喜ばそうとしてくれたことが、その気持ちが何よりものプレゼントでした。
その後も何度も母の日のプレゼントはもらいましたが、いくつもらっても、その時に勝るものはないと思っています。
あの日の出来事は、一生の私の宝物です。

