お母さん、プレゼントだよ

母親へのプレゼント

私は小学生の頃、私は母の誕生日を知りませんでした。
何かのきっかけで、もうすぐ母の誕生日だと知り、初めてのプレゼントをしようと思いつきました。
何を送ろうか考えましたが、お金はないのでタダで調達できる物を考えました。

それは6月で、近くの土手に奇麗な白い花が咲く時期でした。
その白い花は雑草の一種だったかもしれませんが、私はその花が好きでした。
ある日曜日の朝、家族がまだ寝ている時間に土手に行って花を摘みリボンで結んで花束を作りました。
に帰ってまだ寝ている母を起しました。

「お母さん、誕生日プレゼントだよ、ねえ、起きて」

でも母は毎日のパート疲れがたまっていて起きれませんでした。
「あっそ、そこ置いといて」と言ってまた寝てしまいました。
あれから30年経ちました。
私は家を出て結婚して出産して隣の町に住んでいます。
母はパート勤めの最中にくも膜下出血で倒れ、孫と遊ぶ事もなく亡くなりました。
そして今。
私は毎月、母のお墓にお花を届けています。
「お母さん、プレゼントだよ」

母はきっと今はパート疲れのない世界で、花束を喜んでくれていると思います。