16歳の誕生日プレゼント

彼女へのプレゼント

これは去年の秋、私の16歳の誕生日の話です。

当時わたしには中2の冬からお付き合いしていた彼がいました。
同じ高校に通うことはできませんでしたが、すぐ近くの高校に進学し放課後はいつも一緒に遊んでいました。
ツンツンしてて威張ってばかりの彼ですが優しくとても頼りになる彼でした。

そんな彼が、急に『今年の誕生日何か欲しいものある?』と聞いてきたので、私は前から欲しかったお揃いの何かが欲しい、と頼みました。
彼は難しい顔で悩みながら考えておくね、とだけ言って話を変えました、

それからはもうずっと、なにがもらえるのかな、マグカップかな?何かな?と楽しみに自分の誕生日までの日にちをカウントしていました。

そして誕生日当日。
わたしは放課後の部活が終わったと同時に学校を出て急いで彼の待つコンビニへ走りました。
プレゼントが気になるのはもちろんですが、早く、早く会いたかったのでいつも以上に走って帰りました。

コンビニに着くと彼は中で座って待っていてくれました。しかし、

『お誕生日おめでと!!!』

の一言だけで嬉しいのと同時にあれ?と疑問に思ってしまいました。
プレゼント…ないの?

そう思っていると、彼はニヤニヤしながら小さなピンクと水色の2つの箱を取り出しました。

『ピンクと水色、どっちがすき?』
彼はわたしがピンクがすきなのを知っています、
もちろん、わたしも迷わずピンクを選びました。
嬉しくて嬉しくてきゃーきゃー言いながら飛び跳ねていました。
だけど、すぐには開けられませんでした。ドキドキを味わいたいのと、中身を知ってしまうのが少し怖かったからです。

結局その場でプレゼントを開けることはできませんでした。
帰り道のバスでも嬉しくてあげられず、呆れられたほどです。

でも開けないわけにはいきません。
恐る恐る箱を開けたら…。
中にはジグソーパズルのピースの形をしたチャームのついたネックレスが入っていました。
表にはハートの半分が描かれていて、裏には筆記体でわたしの名前が入っていました。

正直、こんな立派なものがもらえると思っていなかったので驚きで固まってしまいました。
そんなわたしのリアクションに満足そうに笑った彼は自分の持っていた水色の箱をあけ自分のネックレスを取り出しました。

彼のネックレスもジグソーパズルの形をしており、わたしのネックレスとぴったり当てはまりました。
表はハートが描かれ、裏にはお互いの名前が刻まれている。
素晴らしいデザインのものをプレゼントしてくれました。

今までもらったプレゼントの中で何よりも嬉しかったです。

残念ながら半年ほど前に彼とは別れてしまいましたが、今でも良い友だちとして仲良くさせてもらっています。
彼との写真やプリクラを捨てることはできても、あのネックレスだけは捨てずに取ってあります。