考えてみたら父への最初で最後のプレゼントだったと思います

父親へのプレゼント

親子関係というものは家庭によっていろいろだと思います。

自分の場合、両親とも古風な感じだったため、父の日や母の日、また両親の誕生日にプレゼントを渡すという風習が全くありませんでした。

会社へ入って数年後、父はまだ働いていたので母へ海外旅行のプレゼントをしようとしましたが、母がパスポートを取得してまもなく病に倒れ、他界してしまいました。

それから10年ほど経ち、父が退職した後、プレゼントとしてハワイ旅行を計画しました。
親子での旅行はいろんなパターンがあるでしょうが、あまり会話も無い父と息子がいい年をして海外旅行というのは、なかなか変なリズムになるものです。
おまけに、父はとんでもないヘビースモーカーだったため、大手旅行代理店でホテルなどを決める際は苦労しました。

でも何とかプランを立てて出発。
ホノルル空港へ着き、バスでワイキキ近くへ到着してからいきなりタバコをふかしはじめ、道を歩くと100m位進んですぐ一服。
どこへ行くにも、このタバコのせいで時間的にすごいロスとなりました。
極めつけはダイヤモンドヘッド登山で、頂上へ登るまで1時間以上かかり、登る大変さよりいちいち休憩で待つ事にかなり疲れたものです。
ヘトヘトになってタバコをふかして休憩している父を見て、途中でアメリカ人らしき小さな子供達が思い切りからかっているのには笑えましたね。

その後、レンタカーを借りてオアフのかなりを回ったのですが、印象深かったのはパールハーバーのアリゾナ記念館へ行った時の事です。
家の者が第二次大戦中、南方移送中に米軍潜水艦に撃沈されて亡くなっている事から、いつも米国に対していい感情を持っていなかったのですが、反日プロパガンダでなく「なぜ日本は真珠湾攻撃をする事になったか」を冷静にコメントする映画を見て、その後戦艦アリゾナ上の施設へ移動して、そこの厳かな雰囲気に何か強く感じるものがあったようです。

記念館を出る時「ハワイへ来て本当に良かった。
何かわだかまりがとれた。有難う。」と言われた時、この旅行をプレゼントができて本当に良かったと思いました。

結局、父へできたプレゼントらしいものはそれが最初で最後となりましたが、それだけ自分にとっては貴重な思い出です。