私が大学生の時、父が定年退職を迎えました。
私は両親が歳をとってから生まれた子供だったので、若い世代の父親、母親の中、私を育てていくのは大変だったと思います。
運動会で一生懸命若いお父さんと一緒になって走ってくれた父、母親参観で若いお母さんが羨ましいとボソッと言った私に笑顔で応えてくれた母。
そんな両親に、父が定年退職したら何か想い出に残るようなものをプレゼントしたいと、成人した時から漠然と考えていました。
どんなものが両親がもらって嬉しいのか散々考えて、最終的に決めたのは旅行券でした。
以前から、私とは歳の離れた、もう結婚した兄家族のところに行ってみたいと言っていた母。
遠くて、仕事がある父と一緒には行けずにいたので、これを機に二人で行って欲しいとの願いを込めてのプレゼント。
金額的に私のバイト代ではきつかったのですが、一生懸命働いて貯めました。
それを贈った時に、母は泣いて喜んでくれて、父もそれを見たとたん、兄のところへ行こうと提案してくれたので、ずっと父も母の気持ちを知っていたのだと感じましたし、私も嬉しく思いました。
その後、嬉しそうな写真と、報告を持って旅行から帰ってきてくれたので、本当にこれを贈って良かったと思います。
たくさん心配と迷惑を掛けた私ですが、
両親を笑顔にすることができて私も嬉しかったです。

