世界でたったひとつだけの手作り画集

女友達へのプレゼント

私の友人は、イラストを描くのが趣味です。

紙とペンのアナログ描きは苦手だということで、いつもパソコンで書いています。
細かな部分まで丁寧に描くけど構図などは大胆、大変上手だけどちょっとクセのある画風で、「上手いけど絵柄が好みじゃない」とよく人には言われていました。

一生懸命に描いてるし好きだから続けてはいるけれど、人から「好みじゃない」とか「絵柄がちょっと」と言われるたびに落ち込んでいました。

私も初めて友人の絵を見たときは、とても上手だけど、とっつきにくい絵柄だなぁと思いました。
それでも絵が出来上がるたび、必ず最初に見せてくれるし、友人の想いがとてもよく伝わってくるので、見せて貰うのが楽しみでした。

そんな時、私の誕生日が近づいて、友人がリクエストで絵を描いてくれることになりました。
私は遠慮せず、大好きなモチーフをふんだんに取り入れたリクエストをお願いしました。
友人は、「他に何もできないけど、心をこめて描くからね」と真剣に取り組んでくれました。

私の誕生日、彼女から贈られたものは、とても力強くてかっこいいのに、清々しくて真っ直ぐな印象の絵でした。

とても嬉しかったです。

その時、私も友人への誕生日プレゼントを思いつきました。
4ヵ月後の友人の誕生日に向けて、準備を始めました。

友人には、見せてもらった絵を印刷していいか確認し、編集ソフトでレイアウトを考えました。
合間には、画材屋さんやオフィス用品店に行って納得のいく紙を探したり、何かいいアイディアはないかと雑貨屋さんを覗いたりもしました。

友人の誕生日の一週間前、出来上がったのは一冊の画集です。
自分で印刷して作ったものなので、市販のものに比べたらたいしたことはないものです。

それでも、表紙にして映えるような紙、途中に挟む遊び紙、イラストが綺麗に印刷できる紙とインク、そして製本する為の色々なもの、世界でただひとつの画集のために、一生懸命に選んだもので作りました。

当日、出来上がった画集を渡すときには、とても緊張しました。

手作り画集なんて子供みたいなプレゼントで、ちょっと恥ずかしくもありました。
それでも友人は、とても素敵な笑顔で受け取ってくれ、中を見てさらに喜んでくれました。

友人の大切な絵で出来た私が作った画集、本当はもう一冊作って自分用も欲しかったのですが、世界で一冊だけにしたかったので、あえて作ることはしませんでした。

私の思い出に残るプレゼント、友人の思い出にもなっていると嬉しいです。