中学1年生の誕生日、遠く離れて住んでいる伯母から香水が贈られてきました。
それまでそんなものとは縁のない生活を送っていたので、とてもびっくりしたのと同時に嬉しかったのを覚えています。
なぜか「大人になった」という気がしたのでした。
銘柄などは忘れてしまいましたが、フランスの香水で薔薇の香りでした。
もちろん学校につけていくことは禁止でしたから、プライベートで出かける時、特別お洒落したい時などにつけていました。
一年前まで小学生でしたから、こんな大人びたものは知らなかったのです。
香水の付け方には苦労しました。
あまりしつこくない香りだったとはいえ、香水ですから付け過ぎると匂いがきつくなります。
足首に少量つける、というのをこの時知りました。
それから大人になり、様々な香水を試しましたが、伯母にいただいた人生最初の香水は今でも忘れられません。
手のひらに収まるサイズの、装飾がしてある綺麗な小瓶に入った薄いピンクの液体。
光を当てると、ピンク色がキラキラと輝いて綺麗でした。
だから私の一番好きな香りはその香水の香りです。
つまり、薔薇の香りです。

