私が高校三年生の時の話です。
理系大学への受験をひかえ毎日遅くまで学校に残って勉強している日々でした。
必須科目である化学に苦労し、毎日のように先生のところに通いました。
学校の敷地内の寮に入っていたので受験目前の頃になると先生は夕方遅くまで続いた自分の仕事が終わると、わざわざ寮にまで顔を出して熱心に指導をして下さいました。
長く続く受験勉強に泣きべそをかく私を一生懸命励まし続けてくれ、私は無事に志望していた大学の合格をもらうことができました。
受験が終ってからの日々は卒業へ向けて友達と思い出を作ったり新生活への準備をしたりとバタバタとすごし、あまり先生と顔を合わせることもなかったです。
そうやってあっとゆうまに迎えた卒業式の前日、先生がわざわざ寮を訪ねて1冊の絵本を手渡して下さいました。
プレゼントと一緒に「これからもっと大変なこともあるだろうけど、こんなに頑張ったあなただから大丈夫よ。」という言葉もいただきました。
その時にはただ驚きと喜びでしかなかったのですが、それから10年以上すごす中で何度もその言葉に励まされることがありました。
小さな絵本でしたが繰り返す引っ越しにも必ず持ち歩き今でも大事にして時々眺めては先生のことを思い出しています。

